【導入:聖地・宇和島への期待】
「3月のアオリイカは、宇和島に行けばなんとかなる」 そんな甘い考えを胸に、岡山から愛媛・宇和島までハンドルを握りました。ターゲットはもちろん、春のデカイカ。
2026年、今年の春はとにかく寒暖差が激しい。道中、何度も天気予報を確認しましたが、不安よりも「聖地なら…」という期待が勝っていました。
[写真3:宇和島の圧倒的な海の透明度。底まで丸見え。]
到着して海を覗き込んだ瞬間、その期待は確信に変わりました。 驚くほどの透明度。そして、足元を真っ黒に埋め尽くすベイトの群れ。 「これ、エギ投げたら一発だろ……」
しかし、この時の私はまだ知らなかったのです。これが、壮大な「お預け」の始まりだということを。
【ポテンシャルはある。でも、自然は甘くない。】
1. 牙を剥く「回り込む風」
宇和島は複雑な地形をしており、風裏が多いのが特徴です。しかし、この日は違いました。 「ここなら風裏だろう」とポイントに入っても、地形を伝ってどこからともなく爆風が回り込んでくる。
ラインが盛大にフケ、エギを意図した棚(レンジ)まで沈めることすら困難な状況。エギングにおいて、風は最大の敵です。風との戦いに、体力を削られていきました。
2. 水温の乱高下と「イカの機嫌」
今年の激しい寒暖差は、海の中にも影響を与えていました。 前日の冷え込みが水温を急激に下げたのか、これだけベイトがいて海が綺麗なのに、イカの追ってくる気配が1ミリも感じられません。
「藻もまだ少ないし、ちょっと時期が早かったのか?」 「いや、これは単純にイカの機嫌がすこぶる悪いだけだ」
自然相手の釣り、タイミングが合わなければ、どれだけ条件が揃っていても釣れない。それが現実です。

【激渋の中、なんとかひねり出した釣果】
1. コロッケサイズに「安堵」
数時間の沈黙の後、風が一瞬止んだタイミングでした。 藻の少ないシャロー(浅場)エリアで、エギをテンションフォールさせていると、わずかにラインが走るアタリ。
上がってきたのは、コロッケサイズのアオリイカ。 「ボウズは免れた……」 安堵感はあるものの、宇和島まで来てこのサイズか、という複雑な気持ちが去来します。(写真は撮り忘れました)
2. 意地の550g
その後も爆風と戦い続け。 潮が少し動き始めたタイミングで、ボトム(底)付近を丁寧に探っていると、ドンッという待望の重量感!
[550gのアオリイカ。写真だと小さく見えるが、この日の貴重な一杯。]

上がってきたのは、550gのアオリイカ。 「キロアップ」とは程遠いですが、この激渋の状況でひねり出した一杯は、サイズ以上の価値がありました。……写真だと、余計に小さく見えますけどね(笑)。
【結論:釣果はしょぼいが、宇和島はやっぱり「魔境」】
結局、今回の遠征の釣果はアオリイカ2杯(550gとコロッケ)。 岡山からの遠征としては、正直「しょぼい」と言わざるを得ない結果に終わりました。
けれど、あの圧倒的な透明度、溢れんばかりのベイト、そして一筋縄ではいかない風。 宇和島は、釣り人の心を折るのも、心を掴むのも、天下一品です。
「条件さえ合えば、ここは絶対爆釣する」 今回の敗北で、その確信はさらに強くなりました。
【リベンジ宣言:次は藻がフサフサな時期に】
今回は、完敗です。 クーラーボックスの軽さが、帰路の高速道路で少しだけ切なくさせました。
でも、これで終わるつもりはありません。 次は水温が安定し、藻がしっかり生え揃う時期に、キロアップを求めて必ずリベンジを果たしに戻ってきます。

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