1. はじめに
エギングを始めたばかりの人って、まず「何をどうすればいいのか?」が分かりにくいと思います。 この記事では、タックルが揃っている前提で、実際の動きや考え方を具体的にまとめます。 さらに、釣果を左右する最重要要素「フォール」についてもしっかり解説。
2. エギの号数(サイズ)は季節で使い分けよう
- 8〜10月(秋の数釣り):2.5号が基本
- 10〜12月:3号へシフト
- 1月〜春の大型狙い:3.5号が主力
秋は活性が高いので軽め・小さめのエギでテンポよく。 春は大型狙い。じっくり見せてしっかり食わせるイメージです。
3. キャスト〜着底までの基本動作
- 垂らしを1m以上とる
- ロッドにエギの重みを乗せやすくなる
- しっかりキャスト
- ロッドの反発を使って「スパッ」と真っ直ぐ投げる
- 着水後、すぐに糸フケを回収
- ラインをピンと真っ直ぐに。ここが超重要!
- ベールを返し、ラインをフリーに
- 指で軽く送り出すように
- 着底を把握
- ラインが「フッ」と緩んだり、「スッ」と止まるサインで判断
- カウントダウンで水深の感覚を掴もう(例:3秒・5秒・7秒…)
4. 練習におすすめの場所
- 潮の流れが少ない湾内の小場所
- 水深3〜5mくらいがベスト
- 底が見えるようなクリアな水域だとイメージが掴みやすい
5. シャクリはこの2種類でOK!
① ワンピッチジャーク(テンポ重視)
- ロッドを1回シャクる → 1/2回転リールを巻く
- 「シュッ・クル、シュッ・クル」とテンポよく
- 小刻みにアピールしたいときに◎
② 2段シャクリ(メリハリ重視)
- 連続で2回シャクる → そのままフォールへ
- 「ピッピッ→ストーン」と落とす
- 動→止→落 の流れで抱かせの間を演出
6. フォールはエギングの命
正直、シャクリが下手でも釣れる。 でも、フォールが下手だと絶対釣れません。
イカが抱きつくのは、シャクってから沈んでいるこの「フォール中」だけ。 つまり、ここが“釣れる瞬間”。
7. フォールの種類とやり方
● テンションフォール
- シャクったあと、ラインを軽く張ったまま沈める
- エギは自然に沈下し、アタリも感じやすい
- ラインは「張りすぎず」キープ!引っ張らないよう注意
● フリーフォール
- ベールを返し、ラインを出しながら落とす
- 水中の沈下スピードとラインの送りがシンクロするのが理想
- 張らず・緩まずのテンションをキープ
8. ロッドでラインをコントロールしよう
手元でラインを操作しすぎず、ロッドでテンションを一定に保つのがコツ。
- ロッドを前に倒しながらラインを送る
- 緩んだらロッドを立てて調整
- 張ったり緩めたりじゃなく、“一定”を保つ
この操作ができると、アタリが「コツッ」や「スーッ」と出るようになります。
9. アタリが出たら即合わせ!
- ラインがピタッと止まる
- フワッと動く
- 何か違和感を感じたら即フッキング!
秋はやや優しく。春の大型には全力でガツンと合わせましょう。
10. やり取りとドラグ設定
- 竿は立ててテンションキープ
- 引かれたら耐える、緩んだら巻く
- ドラグの目安:
- 秋は軽くシャクって「ジッ」と出るくらい
- 春は合わせた時に「ジッ」と出るくらい
11. 秋のエギングは「テンポ重視のランガン」
秋はとにかく活性の高い個体にテンポよく出会うことが重要。
- ワンピッチ多用で気づかせる
- フォール時間は5〜15秒程度
- ポイントを転々とランガンして拾っていくスタイル
12. 春のエギングは「場所 × 時間 × フォール」
春は一杯釣れたら大成功の世界。 だからこそ、**「場所 × 時間 × フォール」**を意識することが超重要。
● 場所
- 波止の先端・外向き・コーナー・かけ下がり地形
- 地形図・マップ・Googleマップなどで予習がおすすめ
- 墨跡があれば実績あり!信じてやってみる
● 時間
- 潮の動き出すタイミングがチャンス
- 満潮・干潮の前後1時間が狙い目
● フォール
- シャクったら必ず底を取る
- 着底 → シャクる → フォール → 着底、の繰り返し
- 雑にやらず、丁寧にしっかり見せて食わせる
● 粘り勝ちスタイル
- 回遊のデカイカを信じて“タコ粘り”が近道
13. 最後に一言
- シャクリは高くダートすれば十分。
- でもフォールは100倍大事。
- 自然なテンションで送り込むだけで、釣果が変わります。
この記事が、これからエギングを始める方や、 「なんか釣れないな」って思ってる人のヒントになれば嬉しいです。
気負わず、まずは1杯。楽しんでいきましょう!
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