― 冬の延長か、春の入口かを探る釣り ―
はじめに
3月。
日中は暖かくなり、海も春に向かって動き始める。
「そろそろメバルも簡単に釣れるはず」
そう思って出かけるが、現実はそう甘くない。
水の中はまだ冬の名残が強く、釣れる場所と沈黙する場所の差が極端に出る。
この時期の釣りは、
冬の延長として組み立てるのか、春の気配を追うのか
その見極めから始まる。
ここでは、実際の釣行をイメージしながら、3月のメバルの探し方を整理しておく。
釣り場に立って最初に考えること
ポイントに着いてまず感じるのは、水の冷たさ。
風がなくても、まだ冬の海だと分かる。
それでも、潮が動き、明暗の境目にわずかなざわつきが見えると、
「もしかして浮いている個体がいるかもしれない」と期待が生まれる。
最初に通すレンジ
- 表層〜中層を軽量ジグヘッドで流す
- 反応がなければレンジを下げる
- 最後にボトムを丁寧に探る
👉 いきなりボトムから入らないのが、冬との違い。
回遊を待つか、居着きを拾うか
3月は、居着きだけを拾う釣りでは数が伸びにくい。
潮が動くタイミングで回遊が差してくることがある。
常夜灯の明暗にルアーを送り込み、
潮に乗せてドリフトさせる。
ラインがわずかに張った瞬間、
「コッ」と小さな違和感。
合わせると、冬よりも力強い引き。
回遊個体特有の、よく走る感触。
👉 この一匹が、「今日は春寄りだ」と教えてくれる。
反応がないときに疑うこと
しばらく探っても反応がない。
そんなとき、つい「今日はダメな日だ」と決めつけてしまいがちだ。
でも3月は、単にパターンがズレているだけのことが多い。
見直すポイント
- リグが重すぎないか
- ボトムばかり攻めていないか
- 潮のヨレを通しているか
- 横の釣りを試したか
👉 少し変えるだけで、急に反応が出ることがある。
産卵後の荒食いは始まっているのか
3月は、産卵後の荒食いが始まり、
メバルがベイトを活発に追い始めるシーズンの入口でもある。
小魚を追って浮き、表層付近でライズのような気配が出る日もある。
ただし、この変化には年ごとの差やエリア差が大きい。
- すでに春の動きが始まっている場所
- まだ冬の延長のような状況の場所
同じ夜でも、ポイントを変えるだけで状況が一変することもある。
春が始まっていないと感じたら
もし反応が乏しく、魚の気配が薄いなら、
無理に春の釣りに合わせる必要はない。
- ボトム中心の冬の釣りに戻す
- リグ重量を調整する
- 縦の釣りと横の釣りを試す
この時期は、決め打ちよりも臨機応変さが釣果につながる。
釣行前チェックメモ
出発前、頭の中で整理しておきたいこと:
☑ 表層〜中層を探る準備をしたか
☑ 軽量ジグヘッドを用意したか
☑ 回遊待ちができるポイントを選んだか
☑ 潮の動く時間を確認したか
この4つを意識するだけで、釣りの組み立てが変わる。
おわりに
3月のメバリングは、まだ簡単な釣りではない。
冬の延長のような日もあれば、突然春が始まる夜もある。
だからこそ面白い。
冬の引き出しを残しながら、
春の気配を探していく。
次の釣行では、
潮の動きとレンジの変化に少しだけ敏感になってみてほしい。
その一匹が、季節の変わり目を教えてくれる。

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