最近よく使ってる、一誠海太郎の話。

アコウ狙いの釣りで、最近よく使ってるのが一誠の「海太郎シリーズ」。
海太郎は、アングラーであり開発者でもある村上晴彦さんが、“海で本気で遊ぶため”に作ったソルト用のワーム。
ジャコバグは小さな甲殻類っぽい見た目に、細かく動くパーツがぎゅっと詰まってて、水の中でピタッとハマる感じがあります。

実際使ってみると、ほんのわずかな水流やアクションにも反応してパーツがパタパタ動く。フォール中でも、ボトムで止めたときでも、生きてるかのような存在感があって、魚にしっかりアピールしてくれます。

ターゲットはアコウ（キジハタ）やガシラ、チヌなど、いわゆる根魚全般。状況によってはフラット系にも効くことがあるので、けっこう幅広く使えます。

素材はちょっと張りがあって扱いやすいけど、魚が咥えたときに違和感が出にくい柔らかさ。ジグヘッド、テキサス、フリーリグ、どれも使いやすくて、ワームがすぐズレたり裂けたりしにくいのも嬉しいポイント。

今では、釣り行くたびにタックルボックスに入ってるお気に入りのひとつです。

派手すぎない“生命感”がちょうどいい

使っているのは2.6インチ。カラーはその日の状況次第ですが、濁りがある日はオレンジ系が安定。リグは5〜１０gのフリーリグかテキサスがメインで、根が荒いポイントでは軽めにしてすり抜け重視にすることもあります。

動きは控えめで、でもしっかり“生き物感”があるんですよね。チョンと動かしたときの、パーツが「ヌメッ」と動く感じがちょうどいい。小エビかヨコエビかカニか…何にでも見えるような、正体不明のベイトっぽさがあって、魚に見切られにくい印象です。

先日の釣行でも、夕まずめに駆け上がりを丁寧に攻めていたら「コッ」と抑え込むようなアタリ。あがってきたのは30cmちょいのアコウで、しっかり奥まで食ってきてました。見て、寄って、喰わせられてるなという実感。

しかもこのとき、ワームはほぼ無傷。ズレにくくて裂けにくい。針持ちの良さってあまり目立たないポイントだけど、釣りのテンポが崩れないので、地味にかなり助かります。

ジャコバグって、見た目も動きも派手じゃない。でもその「ちょっと控えめなリアルさ」が、食わせには効く。魚の活性が高い日より、むしろ渋いときや、スレたポイントで頼りたくなるワームです。

「なんか最近よく釣れてないな」とか、「1本でいいから釣りたい」っていう日には、気づけばこいつを結んでる。そんな信頼感のある存在になってます。