ハゼ釣りの魅力
ハゼは全国の河口や港で釣れる、日本人にはとても身近な魚。小型ながら力強い引きを楽しめ、数釣りもできるのが特徴です。
釣り方もシンプルで、竿と仕掛けさえあればすぐに始められるため「初めての釣り」にぴったり。特に夏から秋は魚影が濃く、子どもでも釣れる確率が高く、家族釣りにもおすすめです。
そして何より、唐揚げや天ぷらにすると驚くほど美味しい。釣って楽しい・食べて美味しい、この2つを同時に味わえるのがハゼ釣りの大きな魅力です。
釣れる時期とシーズンごとの特徴
- 6月〜7月:小型中心。数は出やすく、初心者でも「釣れた!」を実感しやすい時期。
- 8月〜9月:サイズが少し大きくなり、10〜15cm級が混じる。家族釣りに最適。
- 10月〜11月:15〜20cmクラスの良型が狙える。食べてもいちばん美味しいシーズン。
寒くなると深場に落ちるため、初心者は夏〜秋の釣りやすい時期を狙うのがおすすめです。

ハゼだけでなくいろんな魚が活発になる時期。いろいろな魚種が遊んでくれます。
釣り場選びのポイント
ハゼは「流れがあり、底が砂泥の場所」を好みます。
- 河口:汽水域はハゼの一級ポイント。満潮前後に活性が上がる。
- 港のスロープ:足元から深さが出るため、短い仕掛けでも釣れる。
- 護岸沿い:竿下でも食ってくるので、子どもでも釣りやすい。
遠投する必要はほとんどなく、「ちょい投げ」や足元狙いでOK。これがハゼ釣りの手軽さです。
必要な道具と仕掛け
基本タックル
- 竿:2〜2.5mのコンパクトロッド。万能竿やエギングロッドでも代用可能。
- リール:小型スピニングリール(2000番クラス)。軽くて扱いやすいものがおすすめ。
- ライン:ナイロン2〜3号が無難。トラブルも少なく初心者向き。
仕掛け
- ちょい投げ仕掛け:天秤+オモリ(5〜10号程度)、ハリは流線7〜8号、2本バリが標準
- ウキ仕掛け(浅場向き):足元の釣りや子ども向けにおすすめ。動きが目で見えるため飽きにくい。
エサ
- アオイソメ(短く切って付ける)
- ジャリメ(柔らかく食い込みが良い)
- ミミズ(身近で調達できる手軽さ)
エサは大きすぎないよう、1〜2cmに切って小さく付けるのがコツです。
釣り方とコツ
- キャスト:軽く投げて底を取る。無理に遠投しなくてもOK。
- アタリ:竿先に「コツコツ」と小さな反応。
- 合わせ:少し待ってから軽く竿を上げると、口にしっかり掛かりやすい。
- ポイント移動:5分ほど反応がなければ少しずつ投げる方向を変える。
ハゼは群れていることが多いので、1匹釣れた場所を集中的に狙うと数が伸びます。
実際にやってみた釣行記
9月中旬 子どもと河口へ
まだ日差しは強いものの、風は少し秋めいてきた休日。子どもを連れて近くの河口へ向かいました。到着したのはちょうど満潮に近い時間。水際を覗くと小魚が群れていて、今日は期待できそうな雰囲気。
仕掛けはシンプルなちょい投げ
竿は2mのコンパクトロッドに2000番のリール。仕掛けは天秤に2本バリ。エサはアオイソメを1〜2cmに切って使いました。子どもでもすぐに投げられる軽さなので、準備に時間を取られず釣りスタート。
開始早々にアタリ!
仕掛けを投げ入れて数分、竿先がコツコツっと震える。「来た!」と声をかけて軽く合わせると、10cmほどのハゼがヒット。子どもが大喜びでタモを持ってきましたが、抜き上げでOK(笑)。その後も投入のたびに小気味よいアタリがあり、サイズはまちまちですが次々と釣れました。
ちょっとした工夫で釣果アップ
途中で「エサを少し小さく付ける」「投げる方向を変える」だけでアタリが増加。流れのヨレや石の周りは特に反応が良く、群れに当たると連続ヒット。子どもも「釣れる!」と夢中になっていました。
この日の釣果と楽しみ方
2時間ほどで親子合わせて20匹ほど。サイズは10〜15cmが中心でしたが、充分なお土産です。
釣ったハゼのおすすめ料理
1. ハゼの唐揚げ(簡単&サクサク)
材料
- ハゼ:10〜15匹
- 小麦粉または片栗粉:適量
- 塩・胡椒:少々
- 揚げ油
作り方
- ハゼは水で洗い、頭と内臓を取る(小さい場合はそのままでもOK)。
- 軽く塩・胡椒で下味をつける。
- 小麦粉または片栗粉をまぶす。
- 170〜180℃の油でカラッと揚げる。
- 揚げたてをレモンを添えていただく。
衣はサクサク、中はふわふわ。子どもも大喜びの一品です。
2. ハゼの天ぷら(ふんわり上品)
材料
- ハゼ:10匹程度
- 天ぷら粉:適量
- 水:粉に合わせて
- 揚げ油
作り方
- ハゼは洗って下処理。
- 天ぷら粉を水で溶き、衣を作る。
- 170〜180℃の油で衣をつけて揚げる。
- 塩や天つゆでいただく。
小ぶりなハゼは天ぷらにするとふんわり柔らかく、上品な味わいになります。
3. ハゼの南蛮漬け(おつまみにも最適)
材料
- ハゼ:10匹
- 小麦粉:適量
- 揚げ油
- 酢:50ml
- 砂糖:大さじ1
- 醤油:大さじ1
- 玉ねぎ・人参スライス:適量
作り方
- ハゼは下処理して小麦粉をまぶす。
- 油でカラッと揚げる。
- 酢・砂糖・醤油・野菜スライスで漬け汁を作る。
- 揚げたハゼを熱いうちに漬け汁に浸す。30分〜1時間で味が馴染む。
酸味と甘みが程よく効き、冷やしても美味しい保存向きの一品です。
まとめ
ハゼ釣りは
- 道具がシンプル
- 足元でも釣れる
- 家族でも一人でも楽しめる
という三拍子そろった入門釣り。
特に夏から秋にかけては初心者でも釣果が出やすく、釣りの楽しさを体感するには最高のターゲットです。
さらに釣った後の料理も簡単で美味しく、釣り体験を家族で丸ごと楽しめるのが魅力。
「まずはハゼから」。そこから釣りの世界を広げていくのも良いかもしれません。
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